長刀鉾の粽(ちまき)

 「ちまき」は厄除けの護符です。
 八坂神社の祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中で宿がなく困っていたところ、蘇民将来(そみんしょうらい)という貧しい人物が、宿を提供しあたたかくもてなしました。喜んだ素戔嗚尊がそのお礼として「子孫を疫病から免れさせる」と、子孫の目印として茅(ち)の輪を付けさせたのが始まりとされています。その後、「茅の輪」が「ちまき」に変化して、現在のような形になったのではないか、と言われています。

 護符であるため、もち米などを包むことはありません。
 授かったら、門口や玄関口に飾ることで、一年間邪気を祓ってくれます。
 粽は藁を芯にして熊笹で包み、藺草(イグサ)で巻いて結んでいます。

祇園祭のちまき
祇園祭のちまき